【Barolo,Barbarescoの父】北イタリアの静かな巨匠

2017年6/23日

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前略、日本は天然サウナ

梅雨の時期。この日はいつにも増してジメジメした1日だった。

【梅雨】ジメジメしてカビが生えることから、黴(バイ/カビ)が雨の時期に続く。
「黴雨(バイウ)」が、時の流れで当て字の梅に変化したと言われている。
また、梅の実が熟す時期として梅雨と呼ばれるようになったという説も。

加えて毎年強まる地球温暖化による熱波に襲われ、ダウン。(遅めの5月病?)こんな日はスカッと冷えたウィルキンソンでも飲みたいと思っていた。

そんな矢先に季節外れの似非サンタさんがプレゼントを置いてくださった。私にとって唯一無二な似非サンタさんはお世話になっている先輩である(ソムリエ)

追記:今は飲食業界を抜けている。2021年6月7日付

いつも不機嫌そうな顔をしており、口を開けばいじってくる、腕にはタトゥー。目つきはそこそこ悪い。一見、ガキ大将だったような人だ。
常に世界は教えてくれる。「人は見かけによらぬもの

突拍子もなくふらっとレストランに遊びに来たり、久しぶりに会うのはお高めなレストラン。
財布の紐を緩める決死の覚悟でご飯を食べ終えると、知らぬ間に支払いが終わっている。

  • 後日聞くと、先にカードを渡しているみたい

そんな粋な似非サンタさんである。フラッと立ち寄り、心の中は誰よりもあったかいサンタさんは私に赤いプレゼントを持ってきてくれた。ワインである。

世の中には「生きている内に絶対食べた方がいい〜」や「人生で一度は見るべき絶景〜」なんて物はたくさんあって、逆に増え続けていると思う。
人それぞれ感受が違うのだからなかなか「全員にオススメな〜」はない。

しかし強いて言えば、ワインが好きな方を対象に強いて言わせて頂けるのであれば、こちらの彼の造るワインも挙げさせて頂きたいです。

早速であるがナイフでキャップシールをきり、長いコルクをキュポッとまでいかないが静かな音を残し抜栓した。

似非サンタさんも折角なので一緒に乾杯をした。それがこちらの生産者のワインだった。

Bruno Giacosa ブルーノジャコーザ

 

GAJAと聞くとwineに詳しくなくても聞いたことがある人もいるであろう。そんなアンジェロ・ガヤ氏とバルバレスコの2大巨頭として知られるブルーノ・ジャコーザ氏。

彼のスタートは14歳。祖父の指導のもとワイン造りを始め、ワイン造りを拡大。

1961年、当時は懸念の声が大きかった単一畑によるワイン生産を始めた。

当時懸念の理由は無謀だからだ。安定的ではない戦略のため。

しかし彼だからこそできた技だ。

あのアンジェロ・ガヤ氏も「彼は畑の全てを細部まで知り尽くしている」とコメントしている。

そんな彼は「生まれた時、最初にかいだのは母乳と祖父のワインの香りだった」という言葉がワイン人生を物語っている。

「バローロのロマネコンティだ!」

f:id:com11-4k:20180206014528p:image
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ロマネ・コンティ

この言葉は2000 Barolo Le Rocce del Falletto Riserva バローロ レ ロッケ デル ファレット

という彼のワインでワインスペクテイター(アメリカのワイン雑誌で、厳正な審査でワインを評価してる団体で、主には、値段、品質、入手の困難度が低いか、生産者などの様々な審査を加味して毎年TOP100を決めている。)を唸らせた生産者であります。

ワインが詳しくないかたも、興味のないかたも是非覚えて欲しいです。

今回はそのバローロを飲んではいないのですが、彼の残した功績はイタリアワインの地位を確立した代表的な生産者だと思います。

本日のワイン

Barbaresco 2005 Az.Ag.Falletto di Bruno Giacosa(ファッレット・ディ・ブルーノ・ジャコーザ)

周りのエチケットにサランラップが巻いてあると安っぽく見えるかもしれないが、エチケットがダメにならないための工夫である。まさにエチケットである。

ちなみにブルーノジャコーザ氏はワインの表記の仕方に二つ区別をつけている。

違いは?

一つだけ。

  • Az.Ag.Falletto di Bruno Giacosa
  • Casa Vinicola Bruno Giacosa(カーサ・ヴィニコラ・ブルーノ・ジャコーザ)

Az.Ag.Falletto di Bruno Giacosa

こちら完全自社畑のみの葡萄から造るワインである。

Casa Vinicola Bruno Giacosa

こちらは昔から購入している契約畑から葡萄を購入して造るワイン名の表記。

他に違いはなに?

ないんです。

醸造方法や醸造する場所が違うわけでもなく、あくまでも区別するためのものだそうです。

後者のCasa Vinicola Bruno Giacosaは長年購入し続けてる昔からの付き合いもあり、信頼関係もしっかり構築しているみたいで、葡萄、人への信頼をしっかりしている。

例え、自分のとこの葡萄でなくても一切の妥協もしないそうです。なので「本当にいい葡萄しか購入しないのは」おわかり頂けるかと思います。

飲んだ感想は、、、、まだ語彙力のない私のコメントよりただの一般人として感想を述べさせて頂けるのであれば、

「感動」でした。
「12年の熟成をしているのに、フレッシュな赤い果実のような香りがあるのに、味わいには凝縮した果実感を感じられ、エレガントなのにパワフル」

目をつむって飲むと空の上から段々と並んだ葡萄畑を見ているようで。素晴らしく感無量です。
素晴らしいネッビオーロです。なのでまずは買って、一緒に飲みましょう!

最後に彼のワインの哲学でお別れしましょう。ci vediamo!

ワイン造りは小さい作業、判断の積み重ねが連鎖した飲み物です。前に決めた事が後々の作業や決定に大きく影響してきます。だからこそ全ての判断が適切でないと良いワインにはなりません。

Bruno Giacosa

アイキャッチ事件により更新した。
Bruno Giacoza氏は2018年1月21日に亡くなった。88歳だった。
在りし日のお姿を偲びつつ、ご冥福をお祈りいたします。
記事作成日:2017年6月23日
記事更新日:2021年6月12日

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